秋山筋整復院の施術について
当院ではオステオパシーという治療法を取り入れております。
オステオパシーとはアメリカ、ヨーロッパ諸国などで法制化されており、WHOも認めている科学的根拠に基づく国際的な医学です。オステオパシーとは1874年にA.T.スティルというアメリカの医師が生み出した治療法で、現在でもアメリカでは医師として認められています。
オステオパシーの特徴は身体を1つのユニットとして捉えています。
つまり身体のあらゆる組織はお互いに繋がりを持ち、個別で機能することはなく、それぞれが協調して働いているという考えとなります。
例えば、腰痛があった場合にただ姿勢が悪いだけと、重い物を持ったから、と考えるだけではなく腰痛を起こす原因はどこかなのか?、その原因となる組織はしっかりと血液で栄養されているのか? 毒素は排泄されているのか? など筋肉や関節だけでなくリンパ、脈管、ホルモン、内臓まで様々な要素を踏まえて答えを導き出します。したがって、当院では痛みのある場所だけに問題があるとは考えておらず身体の繋がりを辿り、根本的な原因を見つけ出します。
普段意識をすることは少ないですが私たちの身体、あらゆる組織、細胞は日頃から食べている食事から出来ていますので当院では身体の外からだけではなく、栄養も考えて身体の中からも健康を目指すことを目的としています。
院長 秋山 佳彦
院長プロフィール・ヒストリー
私は、柔道整復師、鍼灸師として都内の接骨院にて臨床に携わっておりました。本来の柔道整復術は骨折・脱臼・打撲・捻挫に対して保険診療が認められておりますが、実際に接骨院に来院なさる患者さんの主訴や原因はおよそ、骨折・脱臼・打撲・捻挫等の傷病とはかけ離れたものばかりで、機能障害や不定愁訴、慢性的な腰痛や膝痛、肩凝りや頚部痛といったものばかりで、柔整学校で学んできた内容と実際臨床で目の当たりにする症例との差に自分の知識や技術不足を痛感する日々を過ごしておりました。
患者さんの身体の診方が分からない、患部の原因が特定できないなど機能回復や症状改善などの良い結果がでない苦悩の日々でした。
そんなある日、街角で立ち話をしている患者さん同士の話を偶然耳にする事になります。
「○○接骨院さん(自分の勤務先)は、一生懸命丁寧に診てくれるけど、良くならないのよね」というような内容でした。
実際に効果がでていない事は感じておりましたが、やはり愕然としました。時間をかけて通院して頂ければ自然治癒するであろうと高を括っている自分が何処かにおりました、自分の慢心を患者さんから気付かされました。その後柔整の技術だけでは、疼痛の除去や機能回復は望めないとの思いから、鍼灸学校に入学し鍼灸の資格を取得しました。
しかしながら鍼灸の治療技術も「やった治った効いた」の全く再現性のない治療でたまたま効果が出ただけで、ただ傷病にあわせた鍼灸治療の臨床の日々が続きました、ヒットがでるか三振するかというような治療が続いておりました。
そんな時、オステオパシーに出会い、今までの自分に足らないものがやっと見つかったと感激したのでした。
オステオパシーでは人間を治療するには「マインド(心)・ボディ(身体)・スピリット(魂)」の三位一体を診なさいと教えて頂きました。
オステオパシーは治療技術であると共に治療哲学で、「患者の病気を診てはいけません、病気の患者を診なさい」と学びました。
つまり病気で苦しまれている患者さんは、どのように苦しまれていて、どのような生活を送らなければならないか、までを診なさい、そしてそれを改善する方法がオステオパシーなのでした。
因みに、身体(からだ)の語源となっているのは空魂(からだま)だと言われています、空魂とは、魂の入っていない入れ物・容器のことで、身体(からだ)は魂の入れ物ということなのでしょうね。
オステオパシーという叡智を学ぶことによって今までの知識がガラクタにならずに済みました。
そしてますますオステオパシーにのめり込んだ日々送るようになりました。
人には大きな祭日が三つある聞いたことがあります。それは「誕生日」「命日」そして「第二誕生日」そうです。「誕生日」は肉体がこの世に出た日のことで、「命日」は肉体が死んだ日のことで、この二つに関してはご存知のことでしょう。
お釈迦様の誕生日は4月8日で花祭りとして知られています。お釈迦様の命日は旧暦2月15日(新暦3月15日)で涅槃会として知られています。花祭りや涅槃会は比較的に知られていると思いますが三つ目の「悟りの日」(第二誕生日)についてあまり知られていないのではないでしょうか。
お釈迦様は三十五歳の十二月八日に“悟った”そうです。この悟りの日が「第二誕生日」だそうです。
「肉体の誕生日」とは別の「魂の誕生日」だそうです。仏教界ではこの日を「成道会」というそうです。
「道が成る」「自分の進むべき道が見えた」「天命、使命がわかった」ということでしょうか。
お釈迦様のお話しを引き合いに出すのも恐れ多きことなのですが、自分にとっての「第二誕生日」はオステオパシーを学び実践していこうと決意した日なのです。